「偏愛マップ」で自分の価値観を知ろう~さとのば大学オープンキャンパスレポート~

更新日:9月22日



日本全国の連携地域を1年ずつ旅して、地域で実際に暮らしながら学ぶさとのば大学。場所に縛られず、地域でのフィールドワークとオンライン講義で日本各地に仲間をつくることができる新しい学びの場です。


その学びは、地域だからこそ実践的に学べる「プロジェクト学習」と、ほしい未来をつくるためのインプットを全国の仲間とともに学び合える「オンライン対話型講義」のハイブリッド。

でも、「実際にはどんな授業があるの?」と疑問を持たれる方もいらっしゃると思います。そんなさとのば大学の魅力や面白さを体感してもらうべく、7月30日(土)と7月31日(日)にオープンキャンパスをオンライン開催しました。


今回は、さとのば大学で開講している講義を体験できるプログラムやテーマ別のトークセッション、受講検討者のための個別相談など様々なコンテンツをご用意。

皆さんに楽しんでいただいたいくつかのプログラムについて、こちらのコラムでもご紹介したいと思います~!





「偏愛マップ」で自分の価値観を知ろう


ここからは、オープンキャンパス2日目に開催された体験講義、

自分の価値観を知ろう 偏愛マップワークショップ

を体験してくださったなべさんのレポートをお届けします。



はじめまして。

さとのば大学のプロボノサポーターをしているなべさんです。

今回、さとのば大学オープンキャンパス2022で「偏愛マップワークショップ」を体験しましたので、そのレポートとして私の気づき楽しかったこと、などなどをお届けします!


ワークショップの概要は以下の通りです。




私自身、「偏愛マップ」自体は書いたこと、使ったことはありました。数か月にわたる研修での研修メンバーとの最初のコミュニケーションツールとして使ったりしたことも。

だからこそ、さとのば大学では「偏愛マップ」をどのように扱っているのだろう?という点に非常に興味を持ちながら参加しました!


ということでワークショップスタート。

ファシリテーターはさとのば大学の「そいちゃん」こと内藤千裕さんです。参加者は高校生社会人とバランス良く多様な感じ。和やかな雰囲気でスタートです。




まずはチェックインとして、ワークショップに参加した理由と、最近気になっていることを語り合いました。


参加者の「スマホで写真を撮りまくる」というマイブームに対して、「何の写真?」「木の写真!」「なんかそれって偏愛につながりそう・・・!」というやり取り。

ちなみに私が最近気になっていることは、生活が豊かになるような「推し」が欲しいなあと思っているところです・・・。


ちなみに、偏愛マップ自体を知っていた人は大体半数くらいだった気がします。




ワークショップのグラウンドルール的なお話です。


①②で偏愛マップを通じてその人の背景を知ろう!というのはふむふむと思いました。③の「相手のために聴く時間」というのは最後の方でハッとしたことがあったのでまた後程。

でも偏愛を楽しむって言葉はいいですね。




まず、「自分のことどれくらい知ってる?」って問いかけから。

3点がの人が多く、4点の人もいれば2点の人もいたりという感じでした。1点はいませんでしたが、5点もいませんでした。


長所を願書などに書いているとき、自分自身はすごいと思っていなかったところを長所と言ってもらった経験から、自分が思っていることと人が自分をどう思っているかは違うんだなと気づいた経験などを話している方もいて、自分を知るのはなかなか難しいものだなあと盛り上がりました。

逆に自分を知らないなあと思っている人も、別にそれはネガティブではないよねというお話も。いやはや難しい。




次はいよいよ偏愛マップについてのお話。偏愛マップ自体はググるといろいろ書き方が出てきますのでそちらも参照。

マインドマップ的に線でつなぐのもあれば、イラストをふんだんに使うもの、単純な羅列などいろいろありますね。


まずはファシリテータのそいちゃんの偏愛マップの紹介です。

確かにこれはなかなか偏った愛が伝わってきます・・・。フォント、ライト地理・・・。




そして、偏愛とは何ぞやの話。

ここ大事なポイントです。


①「単に好きなもの=偏愛ではない」ってのは大事ですね。偏った愛を伝えたい。普遍的なものではなく、若干の(若干でなくてもよいのかもしれないけど)変態性が必要なんだと理解しました。

あくまで私の理解です。


②も大事ですね。

「映画が好き」→「〇〇の映画が好き」→「〇〇の映画の□□が好き」と掘り下げることで、自分の偏りが見えてくる。

この例だと「〇〇の映画の□□が好き」の□□のところで③の偏愛の片鱗が見えてくる感じですね。 この説明の中の「偏り」というのは悪い意味は全くなく、むしろその人そのものなのかもしれないな、とも思いました。


④の固有名詞は、他の方の偏愛マップの例(下記)からよくわかりました。確かにそれを知らなくても、なんかそれぞれの固有名詞からその熱量が伝わってくる・・・!

ここから15分くらい、各自で自分の偏愛マップを書く個人ワークの時間です。

Google Slides上でそれぞれのページを作り、Zoomを繋ぎながら各自で偏愛マップを描いていくスタイルでした。オンラインで繋ぎながらそれぞれが作業をするというのも、不思議な一体感が生まれてなかなか乙なものです。

こういう雰囲気も、さとのば大学ならではなんでしょうね。


ワーク中に参加者から「なかなか偏愛が思いつかない・・・」という相談がありました。

アドバイスとしては、「例えば、よく集めちゃうもの、ついつい行ってしまうコーナー、自分だけが入れているアプリを考えてみる」という感じのようです。なるほど!

さて、個人ワークが終わり、偏愛アップの共有の時間です。

偏愛マップはよくお互いの理解を深めるためのコミュニケーションツールとして使われますが、さらに一歩突っ込むと、その人の「偏愛」には、その人ならではの背景生き方、それこそ人生みたいなものが含まれている。それを楽しもう!というのがテーマなのかなと思いました。


例えばファシリテータのそいちゃんがフォントを好きな理由は何かというと、

「もともと本を読むのが得意ではなかった。おすすめの本を教えてもらってもなかなか読めない。でもあるフォントだと文字が読めた!という経験からフォントを好きになった、そこからデザインに関する仕事の中でもいろんなフォントに接していき、偏愛になった。」

という背景があるそう。

こういう話、誰にでもありますよね。その人の好きなものがわかるだけでなく、仲良くなるためのツールだけでなく、その人の人柄を知り内面を知るためのツールなんだ!というのが深く伝わってきました。



さて、参加者の偏愛マップの共有です。

画面に偏愛マップを表示して、他の方から気になる項目を掘り下げ、それに対して答えていくというスタイルで進みます。掘り下げ方にもテクニック質問力が必要だなあというのが印象でした。

例えば、「なんでこれを好きなの?」という聞き方でも掘り下げられますが、「これにはどういう魅力があるの?」なんて聞き方が効果的! 共有の中では、参加者の偏愛からこんな背景が見えてきたりして、驚きと笑いが満載でした!

  • 絵画が好き

  • → クリムトの絵画が好き

  • →→ 愛しいはずなのに悲しさを漂わせる雰囲気が好き

  • →→→ 自称愛妻家、結婚・愛って楽しいことばかりではない、悲しいことも愛なんだ

  • 児童合唱が好き

  • → 「あの素晴らしい愛をもう一度」を歌っている児童合唱が好き

  • →→ 歌詞自体は別れたままの悲しい歌、それを児童が歌っている背反が好き

  • →→→ もうあのころには戻れない、という歌を無邪気な児童が歌う姿に浄化される

そんな感じで共有が進んでいったのですが、私の一番のハイライトは、共有の場の中でどんどん掘り下げがされて、それをうーんうーんと自分と対話して引き出しながら話している方の顔が本当に素敵だったところです。

下記のお二人の表情を見れば一目瞭然かと思います!

(決してお願いしたわけではなく、本当に二人とも斜め上を向きながら楽しそうに考えて、楽しそうに話していました)

お二人に限らず、皆さん語りだすと止まらず、本当に素敵な姿でした。

自分の好きなものを好きなだけ話すって本当に楽しいことで、かつその話を聞いてくれる人がいて、受け止めてくれる場があることって本当に幸せなことなんだなあ、と感じました。さとのば大学にはそういった場がたくさんあるんでしょうね。

楽しい時間はあっという間で、クロージングの時間です。

「偏愛マップ」を使って、コミュニケーションを図るだけでなくその人の人柄や背景を知り、その人の偏愛を楽しく話して楽しく聞く場が作れるのだな、と学びました。こういった場は、「何が好き?」「趣味は何?」といった会話だけで産み出すのは難しいですよね。


━━「偏愛マップ」を一枚挟むことで、その内容から一段階、二段階その人の人柄が見えてきて、それにさらに質問をしていきながらどんどんその人らしさを引き出していく、そんな風に使ってくれると嬉しい。

というのが、ファシリテーターのそいちゃんからの言葉でした。

さとのば大学の講義も全体的に楽しい雰囲気で進み、自分のことを深掘る人の話を深掘ることが多く、色んな年代の人と話す機会も多いそうです。

私自身の感想としては、この一回の場だけで参加者のいろんな楽しそうな表情が見られたというのが印象的でした。

リモートでのワークショップでも不思議な一体感があり、どんどんと参加者の人柄が出てきて、偏愛マップの力強さを感じるとともに、こういった楽しい雰囲気を生み出すさとのば大学の講義自体にも非常に興味を持ちました。

チェックアウトでの参加された方のコメントを一部共有したいと思います。皆さん素敵なコメントでした!


  • 語り始めたら色々思い出すけど、いざ書いてって言われると出てこないものだなって思いました。人の偏愛を聞いているのがすごく楽しかったので、いろんな人とやってみたいです。

  • 語り始めるとみなさんの表情がキラキラしていくのがとっても素敵でした◎、お話聞けて楽しかったです~~!

  • 皆さんの偏愛には理由や背景があって、書き出すことで自分の奥に潜んでいる自分を発見できるのだなと感じました。

  • 他の人たちの偏愛を聞いて、色々あるんだなぁ…と思いました。語れるほど好きになれるものがあるって素敵だなと感じられて、お話を聞けて良かったなと感じました。

  • 語れるほど好きなものは絶対みんな持っている。自分だけが好きなものもみんな持っている。そういうところに自分らしさが詰まっている

  • いざ書いてといわれると。偏愛って何だろうって思うけど、話してみて見えてきた。もう一回後で落ち着いて書いてみたいと思いました。

最後に私自身の偏愛マップでお別れしたいと思います。皆さんも是非偏愛マップワークショップにご参加ください!